第10回西葛西刀剣市を12月6日(水)より5日間、東京西葛西店で開催し無事終了しました。11月6日に右足アキレス腱を断裂したときには年末に向けて続く大きな行事を控えて途方に暮れました。でも「大刀剣市」(11月18日・19日)と「野田会(刀剣市場)準大会」(12月3日)、そして今年最後の展示即売会「西葛西刀剣市」をどうにか乗り切りほっとしています。負傷して全力で取組めなかった分は来年取戻すべくがんばります。
11月25日(土)公益財団法人 日本美術刀剣保存協会の第3回全国大会祝賀式典(協会設立75周年・たたら創業45周年記念)が彬子(あきこ)女王殿下ご臨席のもと第一ホテル両国で開催されました。3百名近くの刀剣関係者が集い、私も全国刀剣商業協同組合の一員として出席しました。折角の機会でしたがアキレス腱の怪我で動きがままならず周りの方とのみ親交を交わしました。当日午後におこなわれた一本入札鑑定では、並み居る目利きの中で、若手刀剣商の冥賀亮典さん(つるぎの屋)と飯田慶雄さん(飯田高遠堂)が地位・人位となり表彰され仲間の栄誉に湧きました。また来賓祝辞を述べられた山田宏参議院議員より、人間国宝刀匠の誕生、海外に伝える日本刀(新作刀)の魅力、たたら和鉄文化の伝承について言及があり政治家の後押しが期待されます。日本刀に携わる者が今後の発展をめざす一大イベントでした。
大刀剣市2023が無事に閉幕しました。今年は、昨年より出店数が7店増えて70店舗、11月18日(土)・19日(日)の2日間、より充実させようと開催期間が1日短縮されました。天気にも恵まれて来場者は多く、初日の開場時間10時には入場までに30~40分待ちの行列になるほどでした。全国はもとより海外からも多くの愛刀家や刀剣に携わる方々が来場し、その期待が窺えます。私は不覚にも10日前に右アキレスけんを断裂してしまいギプスで足を固定しての接客でした。椅子に座らなければならないもどかしさはありましたが、馴染みの方々に「どうしたの?」と聞かれながら、久しぶりの再会に話が弾み旧交を温めました。早くも来年の大刀剣市が待ち遠しいです!
「刀箱(卓上短刀箱)」を東京西葛西店で常設しています。その事が、刀箱師 中村圭佑さんのブログ・HP・SNSに掲載されました。日本刀の新しい展示スタイルとして広まり、新たな愛刀家が増えばよいと考えています。
■ブログ https://note.com/katana_case_shi/n/n92e809ef789c
■HP https://www.katana-case-shi.com/shop
■Twitter https://twitter.com/katana_case_shi/status/1694600107675762813?s=20
岩手県のみなさまに日本刀を身近に感じてもらう良い機会にしたいと願い、第2回盛岡刀剣市を5月12日(金)から3日間、いわて県民情報交流センター「アイーナ」で開催しました。事前の新聞広告に加えて、地元新聞社の岩手日報と盛岡タイムスから取材を受け記事が土曜日朝刊に掲載。認知が広がりました。来場の愛刀家は地元日刀保岩手支部のみならず青森県八戸や秋田支部といった隣県からもありました。さらなる広がりの期待が持てます。また今回も盛岡の山口清房無鑑査刀匠がご来場され餅鉄や作刀の貴重な経験談を伺うことができました。
展示即売会の結果としては芳しい内容ではありませんでしたが、知恵と工夫を凝らして次回はイベントが成功するようにがんばります。
「富山刀剣即売会」を全国刀剣商業協同組合の刀剣商5名<敬称略>:儀平屋(今津敦生)・慶長堂(ロバート・ヒューズ)・三刀流(山田基洋)・新堀美術刀剣(新堀徹)・美術刀剣松本(松本義行)で、4月21日(金)から3日間、富山県高岡市福岡にぎわい交流館「フクール」で開催しました。
富山県は現在日本刀専門店が見当たらない空白地帯。そこで北陸の方々に日本刀を身近に感じてもらい、愛刀家を掘起こしながら、賑わうだろうとみんなで意気込みました。地元新聞に広告を掲載して告知に努め、期待が膨らみました。
しかし残念ながら結果は空振り。反省点としては、会場の立地。富山市と金沢市双方からの愛刀家来場を期待しましたが、どちらからも車で1時間の立地は遠過ぎました。次に郷土刀の宇多物展示が少なかったこと。来場者から助言を受けました。
「失敗は成功のもと」。今回の経験を活かして、次は成功に導くことができると思います。美味しい富山の料理に舌鼓を打ち、刀剣商同士の親睦を深め、有意義な展示即売会でした。