寸法
: 縦: 6.9cm 横: 6.7cm 切羽台厚さ: 0.6cm
説明
: 鍛え良い鉄地で一羽の鶴が翼を大きく広げて円形を成す「鶴丸」を地透意匠した鐔。長く伸ばした頸から頭部へと続く姿を簡潔に表し、左右に広げた翼から尾羽に至るまで、一枚一枚の羽根を細い線状の透かしで巧みに構成している。 整然と重なる羽根が円環を形成する洗練された意匠に、羽根の区切りに呼応するような刻みと尖りを耳に持たせ、力強い鉄味が際立つ。その作風は、伝統的な京透の優雅で均質な作風とは趣を異にし、赤坂や土佐明珍なども想起されるが、鶴丸図は肥後金工にもあり、本作の力強い鉄地と巧みな地透、さらに茎孔周囲に規則的に打たれた責鏨から肥後鐔を有力に考えたい。 吉祥図である鶴を、力強い鉄味と緻密な地透によって端正に表現した魅力ある鐔。