説明
: 祐光は横山喜十郎。文政三年(1820)江戸に生まれ江戸にいた備前長船横山一門に入り、横山祐光の名を許される。嘉永二年(1849)勝村徳勝の推薦で水戸藩工となり七人半扶持を給せられる。のち中間頭から水戸文庫役を勤めるなど役人としても才覚をあらわす。明治七年(1874)54歳没。本作は文久二年(1862)祐光42歳、壮年円熟期作で地刃共に健全、横山祐光会心の一振。2尺4寸5分半(74.4㎝)の長身に堅牢な生ぶ拵が附されている。「銕の意匠(くろがねのいしょう)-水戸刀と刀装具の名品-」(茨城県立歴史館1996年発行)所載。特別保存刀剣。