説明
: 山口清房刀匠は現代の名工。昭和7年(1932)生れ。岩手県盛岡住。昭和39年(1964)人間国宝の隅谷正峯に入門、昭和44年(1969)作刀承認を受ける。昭和45年(1970)新作名刀展初出品し、特賞受賞を重ね昭和61年(1986)無鑑査認定。平成5年(1993)岩手県無形文化財(日本刀製作技術)に認定。本作は山口刀匠54歳、無鑑査認定年の習熟期作。逆掛かる重花丁子の乱れ刃文に淡く映りが立つ精美な小板目肌。今なお作刀に情熱を抱いているご本人ではあるが、現在92歳の高齢になり手放すことを決め直接本人より譲渡を受けた短刀の傑作。