説明
: 伊賀守金道は美濃国関鍛冶出身の兼道長男で、父と共に次男来金道、三男丹波守金道、四男越中守正俊を帯同して文禄三年(1593)京に上り、禁裏御用鍛冶をつとめ同年伊賀守を受領。慶長五年(1600)の関ケ原の戦いでは徳川家康より刀千腰の注文を受けこれを納めて日本鍛冶惣匠と菊紋の勅許を得る。三品派一大派閥を形成し家長としての重職をよく果たした名匠。寛永六年(1629)84歳没。本作は、刃長1尺4寸9分の身幅広く先反り付いた重量感溢れる慶長新刀姿。実戦向きの造込。小板目流れて柾交じりの地鉄には湯走り地景があらわれ、湾れに互の目交じる刃文には厚く沸が付いて足、沸筋、砂流し掛かり変化に富む。地刃共に健全で高い技量が示された初代伊賀守金道の貴重な脇指。2022年特別保存刀剣審査合格。黒呂塗鞘脇指拵が附されている。