説明
: 相州綱廣は、室町時代末期から現代迄続く相州鎌倉の名流。初代は北条氏綱の命で天文七年(1538)鶴岡八幡宮奉納の大太刀を打ち、「綱」の字を与えられ正廣から綱廣に改名した。二代は徳川家康に抱えられ、三代は慶長期に奥州津軽藩の招きを受け弘前城下で駐槌した。本作は文化十二年(1815)年紀より綱廣十代(天保元年1830没)。水心子正秀の弟子であった九代同様、本作は水心子正秀の作風を示す。刀身に彫られた這龍と素剣三鈷杵は刃文に及んでおり減り具合からも生ぶ樋であろう。「於相州源氏山麓」の地理的裏付け興味深い。2025年9月特別保存刀剣審査合格。