説明
: 「平戸梶の葉」は梶紋のひとつ。梶は桑科の落葉高木。葉の形が特徴で尖った葉先が3~5つに分かれる。樹皮は和紙、縄、布等の材料になり各地で栽培された。また「神に捧げる神木」として尊ばれ神社の境内に植えられたり、葉っぱを神前に供える食物の器に代用したりと神事との関連が深い。梶紋は信州諏訪神社の神紋であるため、諏訪神社信仰から全国に広まった。本作は、平戸梶の葉紋三双図笄。魚子の擦れ具合からある程度時代は上がる。極上の赤銅で時雨鑢が表裏に施された入念作。2025年5月刀装具審査で「京金工」極めで特別保存合格。