説明
: 本作刀工勝村徳勝は水戸藩士、文化六年(1809)水戸生。初代徳鄰門で多くの門弟を養成した関内徳宗に学ぶ。後江戸に出て細川正義・固山宗次・運寿是一から鍛刀の秘伝を伝授されたという。初銘を楷書に、安政頃より草書に、また晩年の慶応より明治初年までは楷書にて二代徳勝が代銘す。明治五年(1872)64歳歿。武士道に明け暮れた水戸武士にはことのほか珍重された。本作は文久元年(1861)徳勝52歳、円熟期作。お家芸の柾目肌には厚い地沸が付き、匂口深い直ぐ湾れ刃文には金筋入る。豪快な姿の徳勝典型作。2025年6月審査で特別保存刀剣審査合格。