寸法
: 縦: 7.1cm 横: 6.7cm 切羽台厚さ: 0.5cm
説明
: 本作は「江州彦根(藻柄子宗典)」と鑑せられる鐔。藻柄子宗典は元禄頃に出て「江州彦根住」と銘し、和漢歴史上の人物や龍、花鳥などの題材を得意とし、濃厚な肉彫地透・高彫象嵌色絵の独創的な技法で人気を博した。画題の「亀割温公」は神童といわれた温公(中国北宋時代の政治家司馬光の幼年名)が庭で遊んでいると友達が誤って父親が大切にしている大水甕に落ちてしまう。温公は咄嗟に機転を利かし石を投げて甕を割り水を抜いて仲間を救い出す。大切な甕を割り叱られることを覚悟していると父親は温公を褒めた。どんなに貴重な物よりも人の命は尊いことを教える逸話である。物語が巧妙に表現されている。