説明
: 駿州藤原貞吉は「駿州利根住藤原吉貞」とも銘を切る江戸時代中期の駿河国刀工。初代(元禄頃)・二代(享保頃)ある。本作は規格外の身幅重ねの脇指から「力士差(りきしざし)」が考えられる。「力士差」は、江戸時代に相撲取り(力士)が帯びていた、短めで身幅が広く、反りが浅い、豪壮な姿の「脇指」の通称。通常の脇指よりも力強く、無骨な刀身が特徴で、大柄な力士が差しても見劣りしない頑丈な造り込みで、身幅広く重厚感がある刃長1尺3寸~1尺8寸(約40cm~54.5cm)程度の中脇指が多い。江戸時代の力士は町人身分であっても、特別にこの「力士差」を帯びて町を歩くことが認められていた。鉄鎺が付された特注なる脇指。2024年保存刀剣審査合格。