説明
: 下総守国義は本国日向。上京して親国貞門人となる。のちに石州浜田に移住。慶安三年から寛文七年(1650-1667)の年紀作あり。親国貞に似た作刀を遺す。寒山先生鞘書「日向国住下総守国義 大坂井上真改門ト云フ 時代宝永 珍[躰]物也 刃長壱尺八寸二分有之 昭和甲寅(49・1974)年新春吉日 寒山誌(花押)」中の、井上真改門・時代宝永(1704-1711)は、下総国義には初二代あって本作は整った刃文と「守」第六角の銘振りから真改門人の二代とみたのであろう。希少な下総守国義の優品。2009年保存刀剣審査合格。